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ミラドライ・ビューホット・汗止め注射の違い|ワキ治療の選び方を医師が解説

ミラドライ・ビューホット・汗止め注射の違い|ワキ治療の選び方を医師が解説

ワキ汗・ワキのニオイの治療を調べると、ミラドライ・ビューホット・汗止め注射(ボトックス)といった名前が出てきて、「結局どれがいいの?」と迷いがちです。この記事では、それぞれの違いを持続・費用・ダウンタイム・向き不向きで整理し、選び方を汗の治療を専門とする医師が解説します。

このコラムのポイント
  • 汗止め注射は手軽でダウンタイムが軽い反面、効果は数ヶ月で再施術が必要です。
  • ミラドライは1回の費用は高めですが、持続性が高いとされます。
  • ビューホットは高周波(RF)を用いる治療で、一部のクリニックで提供されています。
  • 「正解」は人によって違います。汗の量・予算・続けやすさで選びます。

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この記事の監修者
下方 征 院長

下方 征(しもかた ただし)

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医/渋谷スクランブル皮膚科 院長

2004年に医師免許取得後、東京医科大学病院皮膚科に入局。同大学病院にて助教を務めるなど、10年以上にわたり大学病院レベルの皮膚科診療・研究・教育に従事。八王子医療センターでの地域中核病院勤務を経て、2022年に渋谷スクランブル皮膚科を開院。一般皮膚科のみならず美容皮膚科領域においても学術的根拠に基づいた診療を行っている。

目次

ワキ治療の全体像(3つの選択肢)

ワキの汗・ニオイに対する代表的な治療には、次のようなものがあります。

  • 汗止め注射(ボツリヌス毒素注射):汗を出す指令を一時的に抑える注射。手軽でダウンタイムが軽い。効果は数ヶ月。
  • ミラドライ:マイクロ波でワキの汗腺にはたらきかける、切らない機器治療。持続性が高いとされる。
  • ビューホット:高周波(RF)を用いる治療で、一部のクリニックで提供されています。

当院では、このうちミラドライ汗止め注射を行っています。本記事では、患者さんからよく比較されるこの2つを中心に、ビューホットも選択肢の一つとして触れながら整理します。なお「ワキ汗止め注射」は、単体よりも他の治療と比べながら検討される方が多い治療です。

知っておきたい「国内での承認状況」の違い

ミラドライは、重度の原発性腋窩多汗症の治療機器として、日本国内で薬事承認を受けています(2018年6月承認/医療機器承認番号 23000BZX00161000)。

・一方ビューホットは、日本国内では未承認の機器です(韓国製のマイクロニードルRF機器)。国内で行う場合は、医師の責任のもとで個人輸入した機器を用いることになります。未承認機器による治療を検討する際は、その点やリスクの説明を受けたうえで判断することが大切です。

比較表(持続・費用・ダウンタイム・痛み)

あくまで一般的な目安としての比較です。実際の効果・費用は状態やクリニックにより異なります。

項目 汗止め注射 ミラドライ ビューホット(参考)
方法 注射 マイクロ波(切らない) 高周波(RF)
持続の目安 おおむね4〜6ヶ月 持続性が高いとされる 施設により異なる
1回の費用 比較的おさえやすい 高め 施設により異なる
ダウンタイム ほぼなし(個人差あり) 腫れ・赤みが出ることあり 施設により異なる
通院 効果が薄れたら再施術 必要に応じ追加(6ヶ月以上あけて) 施設により異なる

※ビューホットは当院では取り扱っておらず、上表は一般的な位置づけの参考です。詳細は提供施設にご確認ください。

3つの治療の比較イメージ。持続・費用・ダウンタイムのバランスを比較したポジショニングマップ。汗止め注射は費用低め・持続短め・ダウンタイムほぼなし、ビューホット(参考)は中間・施設により異なる、ミラドライは費用高め・持続長め・腫れ赤みありを示す図解

下方院長

下方院長

「どれが一番いいですか?」とよく聞かれますが、正直なところ、唯一の正解はありません。たとえば学生さんや、まず試してみたい方には注射から、長く続く効果を重視する方にはミラドライから、とご提案することが多いです。費用と続けやすさのバランスで、その方に合う入り口を一緒に選びます。

こんな人は注射/ミラドライ

汗止め注射が向きやすい方

  • まず手軽に・費用をおさえて試したい
  • ダウンタイムをできるだけ避けたい
  • 夏のシーズンだけ汗を抑えたい、など期間を区切って使いたい

ミラドライが向きやすい方

  • 数ヶ月ごとの再施術(通院)を続けるのが負担に感じる
  • 長く続く効果を重視したい
  • 切る手術は避けたい

それぞれの詳細は、ミラドライ完全ガイドワキの汗止め注射ページでご確認いただけます。

費用と回数の考え方

「どちらが結局おトクか」は、どのくらいの期間・頻度で続けるかによって変わります。注射は1回あたりの費用はおさえやすいものの、効果が数ヶ月で薄れるため繰り返しが必要です。ミラドライは1回の費用は高めですが、持続性が高いとされます。

メニュー(当院・税込) 料金の目安
ワキ汗止め注射 Sプラン(25単位×両ワキ) 33,000円(韓国製)/44,000円(アラガン社製)
ワキ汗止め注射 Lプラン(50単位×両ワキ) 66,000円(韓国製)/88,000円(アラガン社製)
ミラドライ シングル照射コース 290,000円
ミラドライ ダブル照射コース 380,000円

最新・詳細の料金は料金ページでご確認ください。いずれも自由診療です。

迷ったときの選び方

迷ったときは、次の順番で整理すると決めやすくなります。

  1. 悩みの中心は? 汗か、ニオイか、両方か。
  2. どのくらいの期間つき合うか? 一時的でよいのか、長く続く効果がほしいのか。
  3. 予算とダウンタイムの許容度は? 1回の費用、通院の頻度、休みの取りやすさ。

この3つがはっきりすると、注射・ミラドライのどちらが入り口に向くかが見えてきます。判断に迷う場合は、カウンセリングで状態を確認しながら一緒に決めましょう。

どちらが合うか相談する(24時間受付)▶

よくある質問(FAQ)

Q. ミラドライとビューホット、どちらがいいですか?

A. 方法(マイクロ波と高周波)や提供施設が異なり、どちらが優れていると一律には言えません。当院ではミラドライを扱っています。ビューホットの詳細は提供施設にご確認ください。

Q. 注射とミラドライ、どちらがいいですか?

A. 手軽さ・費用を重視するなら注射、長く続く効果を重視するならミラドライが一つの目安です。汗の量や続けやすさで変わるため、診察でご相談ください。

Q. 費用の違いはどのくらいですか?

A. 当院ではワキ汗止め注射が33,000円〜(税込)、ミラドライがシングル照射コース290,000円〜(税込)です。注射は繰り返しが必要なため、続ける期間で総額の考え方が変わります。


参考文献

  1. 原発性局所多汗症診療ガイドライン 2023年改訂版(日本皮膚科学会)
  2. 皮膚科Q&A 汗の病気―多汗症と無汗症―(日本皮膚科学会)
  3. 「miraDry(ミラドライ)®システム」薬事承認取得に関するご案内(株式会社ジェイメック/医療機器承認番号 23000BZX00161000)


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