ワキガの治療は長年大きな進歩はなかったのですが、近年二つの大きな進化を遂げました。この二つの進化をご紹介します。
ミラドライ
一つは2018年より厚生労働省の製造販売承認をのしたミラドライという医療機器です。ミラドライは一見レーザー機器のように見えますが、レーザーではありません。マイクロ波と呼ばれるエネルギー波を肌表面から当てることにより、多汗症とワキガの原因である汗をつくる工場(汗腺)を破壊します。これにより、術後の傷を作らずに大きな副作用なしにワキ汗を抑えることが可能です。汗を止めるだけでなく、深い位置の汗の線(アポクリン腺)もしっかり破壊すれば、ワキガは収まります。
これにより、多汗症・ワキガ治療は大きく進化したと感じました。
ビューホット
またもう一つ、汗の線を破壊する目的で開発されたのが、ビューホット です。
ビューホットも一見レーザー機器のような出で立ちをしておりますが、これはラジオ波という熱エネルギーを深い汗の線に作用させて治療する機械です。
ではどちらが良いのか?
どちらも一長一短がありますが、今の時点では日本で医療機器として唯一承認されているミラドライに軍配があがります。
実際に術後の経過でも、腫れが今までの手術治療に比べて圧倒的に少なく、治療も非常に良いため安心して受けていただける治療です。
当院は痛みの少ない治療を心掛けています
痛みに関してはミラドライもビューホットも局所麻酔という注射の麻酔を必ず使うことになります。麻酔クリームを塗るだけでは不十分です。当院では麻酔の注射は痛みを感じることがないよう、赤ちゃん用の針を使ってほとんど痛みなしでの処置を目指しています。
多汗症やワキガの治療で失敗は絶対して欲しくありません。まずは不安なことも心配なこともしっかりと経験のある医師の元で、是非相談してください。